ワコムから、紙に書いた文字や図などをデータ化できるデジタルスケッチペン「Inkling」が出るようです。
データはレシーバ側に保存され、1024レベルの筆圧も検出可能。デジタル化されたスケッチはInkling Sketch Managerを使うことで編集やレイヤーの追加、削除などが可能です。
何となく、見てたら、今まであった
・MVpenとか、ぺんてるのairpen
http://www.mvpen.com/
http://www.airpen.jp/index.html
http://toybox.air-nifty.com/zero3/2008/12/etc-airpen-mini.html
や、
・アノト
http://lets-pen.azciel.com/
http://www.anoto.co.jp/
と同じようなものかなと思いますが、、(「すばやくメモを取り、しかも管理する」もご参考に)
デザインに従事する客層を顧客とする wacom だけに、web もこだわってるし、いろいろ工夫されているようです。。
赤外線/超音波検知方式ってところは MVpenやairpen と同じようですが、ハードのデザインも洗練されていているようです。ドック的なケースにペンやレシーバー、コード、替え芯などを収納でき、どうやら、収納されているUSBコードでドック的なケースとPCを接続することで、ペンやレシーバーの両方ともに充電できそうです。従来の競合製品は。そのあたりもあまりすっきりしてなかったので、これだけでも重要です。
そして、wacom がこだわっただろう1024レベルの筆圧検出も気になります。
公式web の動画では、書いてる時点でもレシーバーのレイヤー作成ボタンを押すことでレイヤー作成ができるようです。
ということで、従来品はむしろ文字入力を主体としてOCRなどにも力を入れていたようですが、これは、完全にグラフィック作成用途に特化させているようで、公式web を眺めても、OCRへの対応については明言されていません。OCRはそもそもソフトで対応することでしょうから、後でどうにでもなりますが。。
ところで、全然関係ないかもしれませんが、色々ググっているとこんなのが出てきました。
・米セイコーインスツルメンツが手書き認識デバイスを発表
セイコーインスツルメンツの米国法人Seiko Instruments USAは手書き認識デバイス「InkLink」を米国時間3月28日,発表した。
・塩田紳二のPDAレポート Windowsでもペン「InkLink」
今は、Seiko Instruments USA のweb でも載ってないんですが、なんとなく似てるよな。。10年ほど前にあったこれが、なんだかんだで wacom によって進化したんでしょうか。。wacom と Seiko Instruments USA の「InkLink」とのつながりは、ググってみた中では特に見つけることができませんでした。。まあ、名前が微妙にいてるだけだったのかもしれません。。
あと、 I-Trace Projectにあった、Survey of hardware technology for advanced graphical multimodal interaction(PDF形式) ってちょっと興味深かったです。
(8/31 PM 追記)
ワコムインフォメーションセンターに電話をかけて聞いてみました。
・手書きテキストを別ソフトなどでOCRで起こすといった使い方は想定されてないのか。
→ 特に、そういった用途では考えられてないようです。
・レシーバーもペンもケースにセットして、同時に充電できるのか。
→ できるそうです。これってかなり便利。
・「2011年9月下旬 ワコムストアにて発売予定」とあるが、その後一般の小売店で販売されるのか。
→ 今のところワコムストア限定で、ほかの小売店で販売される予定はないそうです。