世界一のレストランが東京にやってくる? nomaがどれほどすごいのかは実はよく知らないのになんだか行きたくなります。予約困難だったが、なんとか宿泊込みのパッケージが予約できて、平成27年1月10日土曜のディナーにノーマに行って来ました。マンダリンオリエンタル東京のメインダイニングのシグネチャを閉めて、レネ・レゼピ氏率いるノーマのチームが50人近くでやってきているそうです。
久々のマンダリンオリエンタル東京の宿泊はいつもより奮発しました。部屋に案内され、窓からの景色も素敵。富士山とか東京タワーも見ることができます。別の窓からはスカイツリーも見えました。
デスクにはおまけが。。。
外人さんが喜びそうな扇子やノートと鉛筆でした。
ワクワクしながら、時間が来て、(自分なりには)おしゃれしてsignatureへ。。
エレベーターの表記も「noma・アット・マンダリン・オリエンタル・東京」と替えられていて驚きです。星もとっているメインダイニングを1ヶ月もの間なくしてしまうなんてとても大胆です。俺のレストランを無かったことにしてしまうなんて何てことだとご立腹の方はいらっしゃらないのでしょうか。
角の窓際の落ち着いた席に案内され、まずはほっとし、そしてどきどきしながらスタート!
ちょうど公開されていたこの写真に写っている一番奥の席でした。
ワインペアリングとガス入りの水もお願いしました。水は特に選択できませんでした。
nomaといえばアリと聞いていたのですが、いきなり登場です。ピチピチ動いている北海道産のボタンエビの上にアリさんがいます。長野の山からとってきたそう。そのあたりのアリとは違うものなのでしょうか。。
熟成の段階が様々なブンタンと沖縄とうがらし、海苔のソース。(料理の解説も書きたいところですが小生の経験とボキャブラリーではあまりかけません。。)
monkfishと説明され、、、アンコウをどうにかして凍らせて薄く切ったようなものがカリカリのトーストに乗ってます。香ばしいカリカリと冷たい濃厚なうまみが合わさって口の中で溶けて行きます。
そうそう、ところで、ワインペアリングコースをお願いしたのですが、グラスが減ってくると、どんどんついでくれます。ほんとにどんどん惜しげもなくってかんじ。何度も何度も。雰囲気にも呑まれかなり飲んじゃいました。ペアリングってそういうもんだっけ??(お酒はワインだけじゃなくて日本酒などいろんなものが出てきました。)
イカソーメン。バラの花びらがたくさん乗ったスープで。。。小生の英語力ではこれがフィンガーボールじゃなくてスープなのか理解するのにしばらくかかりましたが、、、イカも濃厚な味付け。
球形をした甘みのあるデンマークの伝統料理であるエイブルスキーバー(Æbleskiver)? たこ焼き的な外観です。
タルトケーキのように、パイ生地の上にぎっちりとシジミが乗ってます。シジミと生地の間には、海苔のペースト、わさび、キウイなどが一体になったソースが。
上には天然のクルミが細かくカットされたものが乗っていて、このクルミの下に、豆腐があり、パセリのオイルと柚子で味付けされています。
乾燥させた帆立を特殊な加工をしています。ふんわりとした不思議な味わい。昆布やナッツのソースだったっけ、、
ニンニクの葉っぱ? 濃厚でねっとりした味わい。
ほっこりかぼちゃ 桜の花の塩漬け、上には細切にした昆布が乗っていてピーナッツミルクのソース。一体として食べて複雑な味わいです。ここは日本語で説明を受けたのですが、ほっこりかぼちゃって英語でなんていうのって聞いても「うーん、なんでしょう」といわれちゃいました。
様々な根菜類の真ん中に濃厚な黄身が。別のお皿で提供される生姜と共にたべてみたり。
青森の野生の鴨を塊のまま持ってきてくれて、、このイベント中、メニューは固定なはずなので、いったい何羽のカモが仕留められここに連れてこられるのでしょうか。。
後ほど盛り付けてサーブされます。頭とかもワイルドに貪り食っちゃいました。ブドウを発行させたソースです。
イースト菌と椎茸の中で炊かれたカブ
米のアイスクリーム サクサクのお米の煎餅のようなものが刺さっています。緑っぽい何らかの植物のソースで、麹と柚子の味付けでお酒っぽい感じも。
コーヒーやお茶も別料金です。海外のレストランはそんなものなのでしょうか。。(海外はほとんど行ったことが無いのでわかりません。。)
ぐつぐつに甘く煮込まれた人参芋。キーウィのソースが添えられていました。
セップ茸をチョコレートでコーティングしたもので凝縮した旨味が、、シナモンが添えられている?
入り口にレシピ集・日記の原著と、今回のために和訳されたもの(非売品)がおかれてました。
今回の器やテーブルまで注文できるようでした。抜け目ない感じです。後日配送らしいです。
翌日の日曜はお休み。
外人さんが考える日本ってのを、料理で体現したらこんなんなるんだなと。日本で目にする食材も味わったことのない組み合わせで仕上がった料理は和食のようでもあるが全く違うものになっている。特に柑橘やキーウィの使い方が興味深かったです。愛媛でも特になじみ深いこの果物(特にキーウィ)は、濃厚な魚介とうまく組み合わせるととても面白そう。愛媛でこの辺りの食材を生かした料理を味わいたいです。
でも、よくよく考えたら、家庭の食卓で、エビに蟻をのせて出てきたり、柑橘に唐辛子かけて出されたり、キーウィとかに貝を載せて出されたりしたら、なんだこれはーーと怒ってしまうかもしれないです。なんだかすごい組み合わせ。
一体どれくらいのコストをかけてこのプロジェクトを進めたんだろうか、、でも、かなり注目されていて大成功なんじゃないかな。これに味を占めて、フェラン・アドリアとかを連れてきてくれたりしないかなぁ。